横浜の三溪園は国に指定された名勝として扱われる庭園。三溪園には桜・雪柳・山吹などの春の花が咲き誇り、絶景の花見スポットとなっています。
今回は筆者が三溪園に訪れて春の花見をしましたので、園内についてレビューいたします。
三溪園の詳細

施設名 | 三溪園 |
住所 | 〒231-0824 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1 |
駐車場 | あり (正門入口に隣接しています) |
営業時間 | 9時〜21時 (最終入園20:30) ライトアップ 18:00〜 |
三溪園は、原三渓が原家の本宅“鶴翔鶴”を建てたことから始まりました。現在の三溪園は広さ175,000m2と広大な庭園として提供しています。
また三溪園は国に指定された名勝として扱われる庭園で横浜の桜スポットとしても有名です。
名勝とは、芸術上または観賞上価値の高い存在として指定された重要な場所のことです。
入場料
大人(高校生以上) | こども(小学生・中学生) | 横浜市在住65歳以上 | |
---|---|---|---|
一般 | 900円 | 200円 | 700円 |
団体(10名以上) | 800円 | 100円 | 600円 |
年間パスポート | 2,500円 | 700円 | 2,000円 |
アクセス
根岸駅・地下鉄関内駅・桜木町駅・元町・中華街駅駅から三溪園方面のバスが出ています。
根岸駅から054系統 本牧車庫前行き 乗車 三溪園南門入口 下車 |
関内駅から徒歩4分 横浜スタジアム前 106系統(三溪園入口経由)本牧車庫前行き 乗車 桜道 下車 |
桜木町駅から徒歩1分 桜木町駅前 008系統本牧車庫前行き 乗車 桜道 下車 |
元町・中華街駅から徒歩1分 山下町 008系統本牧車庫前行き 乗車 桜道 下車 |
また横浜市交通局から詳しい情報をご覧いただけます。
バスの本数は多く出ており、本牧車庫前行きに乗車し三溪園入口か桜道で下車します。どのバス停から降りても5分〜10分程度歩きますが一直線で三溪園方面と書いてあるので迷わず行けました。
車でお越しの方は「本牧市民公園駐車場」「三溪園駐車場」です。3月〜4月上旬は桜の開花ピーク時期なため満車になる可能性がございます。
桜の種類

桜みどころマップを参考に周った三溪園の桜の種類と開花時期を紹介していきます。
桜の種類 | 開花時期 |
---|---|
オオカンザクラ | 3月上旬〜下旬 |
薄墨桜2世 | 3月中旬 |
荘川桜2世 | 3月中旬 |
オオシマザクラ | 3月下旬〜4月上旬 |
ソメイヨシノ | 3月下旬 |
ヤエベニシダレ | 4月中旬 |
ヤマザクラ | 3月下旬〜4月上旬 |
柳津高桑星桜 | 4月上旬〜中旬 |
ヤエザクラ | 4月下旬〜5月上旬 |
淡墨桜2世・荘川桜2世・柳津高桑星桜などあまり聞き馴染みのない種類ですが、岐阜ゆかりの桜で原三渓の故郷岐阜県の特色ある桜たちです。
岐阜ゆかりの桜
三溪園の創設者である原三溪が岐阜県の出身であることから、岐阜ゆかりの桜も植えられています。それぞれの桜について解説します。
薄墨桜2世

原三渓の故郷・岐阜県根尾村の2世株で特色ある桜の種子から育てた苗木を植樹したものです
薄墨桜は日本三大桜のうちの1つであり、樹齢が1500年以上あると言われています。
バラ科の花でツボミはピンク色、花が咲くと白色に変化し散る時に独特の淡い墨色になることから薄墨桜と名付けられています。
荘川桜2世

旧矢箆原家住宅があった岐阜県高山市荘川町の桜です。天然記念物で樹齢は約450年と言われています。
白川郷から移築された古民家で1階は見学できます。その側に咲く桜が荘川桜2世でとても高木。見上げる様な形で撮影できます。
柳津高桑星桜

三溪記念館と三重塔の近くに柳津高桑星桜は咲きます。4月上旬から咲き始めるため開花期はソメイヨシノと同じくらいのタイミングです。
通常の桜よりも開花期間が長く、2週間ほど楽しめます。
花の先に切れ込みが入っており、星形に見えることから柳津高桑星桜と名付けられました。
他の春の花々

三溪園では、桜以外にも春の花が咲いています。他にどの様な花が咲いているのか春である3月〜5月の花々の開花時期、特徴、花言葉を紹介します。
ユキヤナギ

バラ科シモツケ属の植物で四国・九州に分布しており、3月下旬から4月中旬に花を咲かせます。
垂れる枝に8mm程度の小さな白い花をたくさん咲かせこんもりとしており、まるで雪が積もっているかの様に見えます。名前の由来にもなるくらいの花姿が見もの。
葉の特徴が葉先がギザギザと鋸歯なことも特徴です。ユキヤナギを見かけた際にはチェックしてみてくださいね!
ユキヤナギの花言葉は、「愛らしさ」「気まま」「殊勝」「静かな思い」です。
コブシ

モクレン科モクレン属の植物で日本各地の野山に3月中旬~4月上旬に花を咲かせます。
桜よりも早春に花を咲かせ、花びらは6枚・その下に葉が1枚つくことが多いのが特徴です。枝分かれする先に5〜7cm程度の白い花を咲かせます。
またコブシとモクレンは似ていて違いが分かりづらいことで有名ですが、花の形でコブシが大胆に広がりきるのに対しモクレンは花びらが広がりきらないといった違いがあります。
コブシの花言葉は、「友情」「信頼」「歓迎」「愛らしさ」です。
ヤマブキ

バラ科ヤマブキ属の植物で北海道から九州まで、日本にしか分布しない日本国有の植物です。低山に4月~5月ごろ花を咲かせます。
垂れる枝に3〜5cm程度の美しい黄色い花をたくさん咲かせます。その黄色は山吹色とも表現されることからヤマブキと名付けられ「万葉集」にも詠まれています。
ヤマブキの花言葉は「気品」「崇高」「金運」です。
シャガ

アヤメ科アヤメ属で中国原産の植物で4月〜5月頃に花を咲かせます。
光沢のある剣状の葉が特徴で、花びらの先には細かい切れ込みと紫色と黄色の斑点模様が美しい見た目です。その見た目とは裏腹に根っこには毒を持っていることでも知られています。
他にも、シャガは花が咲いてから萎むまでの時間がおよそ1日間しか持たない一日花という部類の花です。
シャガの花言葉は「反抗」「友人が多い」「決心」です。
フジ

マメ科フジ属で日本原産の植物で4月中旬〜5月上旬に花を咲かせます。
直径2cm程の小さな花を下垂させる様に咲かせ、まるで葡萄の様な形の見た目になります。つるが生える植物であり、長く伸ばしながら成長する特徴があります。
近寄ると、ほのかに甘い香りが漂うことでも有名です。
フジの花言葉は「優しさ」「歓迎」「恋に酔う」「忠実な」「決して離れない」です。
ツツジ

ツツジ科ツツジ属の植物でアジア東部が原産地で3月〜5月頃に花を咲かせます。日本の広いところで親しまれています。
ツツジは咲き方や花色が豊富で枝を横に広げる性質があります。
またツツジの仲間で「サツキ」がありますが、ツツジとの違いは“開花時期” “花の大きさ” “おしべの数” “葉の見た目と手触り”と様々。
ツツジ | サツキ |
---|---|
開花時期:3月〜5月 | 開花時期:4月〜5月 |
花の大きさ:4〜5cm | 花の大きさ:2〜3cm |
おしべの数:5本以上 | おしべの数:5本 |
葉の見た目:裏側に産毛がある | 葉の見た目:光沢がある |
ツツジの花言葉は「節度」「慎み」「努力」「愛の喜び」「初恋」ですが色によって異なります。
アセビ

ツツジ科アセビ属の植物で日本や中国東部、台湾が原産地で2月下旬から4月上旬頃に花を咲かせます。
枝先にぶら下がる様にして、白く小さな壺状の花がつき小さな葡萄の様な可愛いらしい見た目が特徴です。
また葉には光沢があり1年を通して葉色の変化を楽しめることや葉には毒があることでも知られています。
アセビの花言葉は「献身」「犠牲」「清純な心」「あなたと二人で旅をしましょう」です。
ツバキ

ツバキ科ツバキ属の植物で日本が原産地で11月下旬から4月上旬までと長い期間花を咲かせます。また光沢があり濃い緑色と濃い赤色のコントラストが美しさをより引き立たせます。
よく聞く椿油は、種子から採取できます。春の季語や俳句に使用され古来から多くの方に親しまれています。
ツバキの花言葉は「控えめな優しさ」「気取らない優美さ」です。
ウノハナ

ユキノシタ科ウツジ属の植物で北海道南部から九州まで分布しており、5月〜7月の初夏にかけて白い花を咲かせます。
直径1cm程度の白い花を枝先にいっぱいにつけることから遠くから見ても一際目立ちます。
また別名を複数持っており「雪見草」「水晶花」「弓木」「かきみ草」「空木」があり、「空木」は幹の中が空洞になっていることから名付けられたと言われています。
ウノハナの花言葉は「秘密」「古風」「風情」「乙女の香り」です。
食事処の紹介

園内には、3箇所の食事処がございます。軽食や甘味をお召し上がりながら休憩場所としてご利用ください!
それぞれ3箇所のお店の名前とメニューを紹介いたします。
三溪園茶寮

三溪園茶寮では、三景わん(お蕎麦)とかき氷を注文できます。
かき氷は4種類のシロップと三渓園の桜が添えられており暖かい日差しの中で食べるには嬉しい甘味です。
三景わんは名前の通り3つのお椀に盛られたお蕎麦をご堪能いただけます。三渓園をお散歩した後のお食事におすすめです!
雁ヶ音茶店

雁ヶ音茶店では、うどんや蕎麦、ラーメンなど軽食をご堪能いただけます。人気のお品書きは「おしるこ」で暖かい日には嬉しいソフトクリームもございます。
店内で桜を目の前にお召し上がりください!
待春軒

待春軒では、豚バラ肉ときのこうどんや三溪そばをご堪能いただけます。アイスクリーム付きのあんみつもおすすめ!
店内は他の場所より広めなので、ゆったりお過ごしいただけます。
団体様は2週間前のご予約でご利用可能です。専用のお弁当がございます!
予約方法→お電話・お問い合わせフォームにて
お土産の紹介

入り口に三溪園の売店があります。こちらで購入できるお土産を紹介いたします。
営業時間は9:30~16:15
一番人気の「餡入り落雁」は、京都の寿製菓でさくら・塩・きなこの各3種。三溪園のシンボルである三重塔がかたどられています。
薄皮どら焼きは、横浜の香炉庵で“三溪四弁花文”が焼印され粒あんと求肥餅が挟まれています。
イベントについて
最後に三溪園で行われるイベント情報について紹介いたします。
桜のライトアップ

3月28日〜4月6日の期間中は夜間にライトアップされ夜桜を鑑賞できます。
ライトアップされる範囲は、旧燈明寺 三重塔と臨春閣などの歴史的建造物周辺で、桜の木に当たる光が美しさをより引き立たせます。
17時以降は内苑と三重塔への山道・階段が立ち入り禁止になりますので、外苑での鑑賞をお楽しみください。
猿まわし
3月29日30日・4月5日6日限定で伝統芸能の猿まわしが行われます。
猿まわしは、猿に芸を覚えさせ踊りや寸劇を披露することで、猿舞や猿曳とも呼ばれます。
猿まわしが行われるのは、中央広場で猿を囲う様に人だかりができているのですぐに分かりました。

人がお猿さんの周りを囲んでいる人気イベント!
結婚式の前撮り
三渓園では、桜をバックにプロのカメラマンに結婚式の写真撮影をしてもらえます。他の観光客が写り込まない様に配慮される為、ご安心ください。
自然の中で記念写真が欲しいと思われる方必見です。
また、1日1組限定で横浜市指定有形文化財の「鶴翔閣」で結婚式を挙げられます。貸切で通常は非公開の貴重な場所で素敵な時間をお過ごしいただけます。

お着物に身を包まれた新郎新婦の姿はとても美しかったです。
茶倉 SAKURA
元町で2002年にオープンした老舗日本茶カフェの茶論 望塔亭が出店します。
出店場所は、三溪記念館で3月28日〜30日・4月2日〜6日限定でお菓子とお茶のセットを1200円で堪能できます。
また限定で甘い香りがする煎茶が6種類用意されているため要チェック!
三溪園で春の桜を満喫しよう!
今回は横浜の三溪園に実際に筆者が行ったレビューと桜や春の花について、見どころと食事処について紹介しました。
桜は満開になってから咲く期間が短く、三溪園で1週間程度とても綺麗な桜やイベントを開催しています。
お花見はもちろん、お食事やお散歩に足を運ばれてみてはいかがでしょうか!
最後までご覧いただきありがとうございました。
食事処やお土産、イベントについても紹介します!