ドライフラワーについて解説していきます。
お花屋さんに吊るしてあるドライフラワーは生花よりも値段が高かったりしますよね。
ならば今回は自分好みのドライフラワーをつくってみませんか?
ドライフラワーをつくる
ドライフラワーとは、生花を乾燥させてつくったお花のこと。
ドライフラワーは生きているお花“生花”を乾燥させ水分を抜いたもの。
生花と比べると色味が落ちてしまいますがアンティーク調な風合いが人気の加工花です。
色味としてはブラウン・グリーンなどが多いのが特徴です。
ドライに向いているお花 8種類
薔薇
薔薇は品種も豊富でドライフラワーの中でも人気が高いです。
葉っぱも一緒にドライフラワーにするのがおすすめ!
葉っぱがつきすぎていると乾燥しにくいため2枚ほど残し後は取り除きます。
紫陽花
見た目の存在感がある紫陽花は1輪だけ花瓶に挿したり
吊るしたりするだけで空間が映えるためおすすめ!
梅雨の時期の紫陽花を「夏色紫陽花」アンティークカラーに染まった紫陽花を「秋色紫陽花」
夏色紫陽花をドライフラワーにすると花びらがシワシワになりやすいと言われており
紫陽花をドライフラワーにする場合は“秋色紫陽花”が綺麗に仕上がります。
カスミ草
カスミ草は小花を散らす様にお花を咲かせ小さく揺れる感じは
人気があり需要性の高いお花です。
天然の色は白色ですが、色のあるインクにカスミ草を浸けて小花の色を変えることもできます。
ハンドメイドアイテムとしてもおすすめ。
スターチス
初心者の方におすすめのお花です。
生花の段階からカサカサとした質感でドライフラワーにしても状態は大きく変わらないため
初めてでも簡単にドライフラワーにすることができますよ。
ラベンダー
ラベンダーの花びらは粒状で細かく衝撃に弱いためお取り扱いにご注意ください。
取れてしまった花びらは、ガラス瓶に詰めて“ポプリ”にしてみてください!
ラベンダーは香りを楽しむことができ鎮静効果が期待できるお花としても有名ですよ。
お花の咲き始めの時期に香りの成分濃度が最も高いため香りを楽しみたい方は“咲き始め”のラベンダーでつくってみてください。
ミモザ
色鮮やかな黄色のお花を咲かせるミモザはプレゼントに人気のあるお花です。
ミモザはドライフラワーにしても色の変化が少なく黄色が空間を華やかにしてくれますよ。
枝物です、小さく切ってからご使用ください。
ユーカリ
ユーカリは葉物で様々な品種があります。
ほとんどの品種はドライフラワーにする事ができるため失敗が少なくおすすめ!
黄緑色で丸っこく段々に重なり合うような形が特徴で
花束やアレンジメントなどによく使われる需要性の高い葉物です。
千日紅
ピンクや紫色などのお花で落ち着きのある見た目のお花です。
千日紅はお花の色を長期間保たせることができます。
花びらが硬くドライフラワーにしても形が崩れにくく、色の変化も少ないためおすすめです。
ドライフラワーに不向きなお花とは?
ドライフラワーは全ての生花でつくれる訳ではありません。
特に「水分を多く含んでいる」「花びらが薄い」生花は
乾燥するのに時間を要したりお花の色が悪くなることからおすすめできません。
ドライフラワーには向いていないお花とは?
桜・ユリ・チューリップ・ガーベラ など。
お花 選びのポイント
お花屋さんで購入するときツボミの多いお花を選んでみてください!
ツボミから花咲く瞬間までを楽しんでからドライフラワーをつくるのがより理想的です。
ドライフラワーにするタイミングは?
お花の様子を観察してくださいね!
ツボミが開いたタイミングを狙う!
ドライフラワーにするための最適なタイミングは、『つぼみが開いたタイミング』です。
ツボミが開きかけたその日から乾燥させてあげると綺麗なドライフラワーができあがります。
そのためお水の交換や茎の先端を少しカットするといったお手入れは毎日行います。
自分好みのドライフラワーづくり
ドライフラワーに向き不向きのお花をご紹介したところで、次はつくり方です。
準備するもの、コツや注意点などをまとめて解説していきます。
ドライフラワーをつくる方法は4つ
自然に乾燥させてつくるハンキング法
少量のお水に挿して水分を与えながら少しずつ乾燥させていくドライインウォーター法
乾燥剤を使ってつくるシリカゲル法
乾燥する液体を使ってつくるグリセリン法の4つです。
ハンキング法
お花を吊るして自然に乾燥させるやり方です。
工程はとてもシンプルで初心者の方におすすめのやり方です。
お花が花瓶に挿してある状態から解説します。
- お水に浸かっていた部分の茎を切り落とす
- お花を1輪ずつ麻紐で縛り固定する
- 風通しが良く直射日光を避けた場所に吊るす
約1週間〜2週間くらいで乾燥しドライフラワーになります!
ドライインウォーター法
少量のお水にお花を挿して水分を与えお花の形を保ちながらながら
少しずつ乾燥させていくやり方です。
生花の状態を楽しみつつドライフラワーにすることができますよ!
花瓶に5〜6cm程のお水を入れてお花を挿しお水が蒸発するのを待ちます。
日の当たり風通しのいい所に置いてお花を楽しんでください。
お水の交換が必要なくお手入れも楽な所がドライインウォーター法のおすすめポイント!
紫陽花やカスミ草などのふわっと咲くお花がおすすめ
シリカゲル法
お花をタッパーなどの密封できる容器に乾燥剤と一緒に入れて乾燥させるやり方です。
茎をお花の頭から切って“花首”の状態にして乾燥させるのが一般的で
飾って楽しむよりもアクセサリーやハーバリウム用の花材つくりに向いている方法です。
- お花の首と茎の部分を2cm切る
- 密閉容器にシリカゲルを八分目入れる
- ②に花首を入れその上からスプーンでシリカゲルをかける
- 蓋をして1週間ほど置く
シリカゲルをお花にかけるとき、お花が潰れないように満遍まくゆっくりと埋めるのがポイント
薔薇など立体的な形をしたお花がおすすめ。
グリセリン法
お花の形をそのままに固めることのできるやり方です。
やり方は2つ、お花をグリセリン溶液に浸ける方法とお花にグリセリン溶液を吸わせる方法
4つの方法の中で難易度の高いやり方ですが
お花の色や形が崩れず綺麗なままドライフラワーにすることができるため1番のおすすめです。
熱湯は火傷をしないように注意してくださいね!
お花をグリセリン溶液を浸けるやり方
- グリセリン1:3熱湯で割ってグリセリン溶液をつくる
- ①にお花を浸す
- サランラップで蓋をし1週間を目安に保管
- 最後は溶液を拭き取って完成
②のお花を浸す際に埃がつかないようにすることがポイント
お花にグリセリン溶液を吸わせるやり方
- グリセリン1:3熱湯で割ってグリセリン溶液をつくり冷ます
- ①にお花を挿し冷暗所で1週間〜10日を目安に保管
- 葉や花の表面から溶液が滲み出てきたら完成
ブルーベリーの枝やユーカリなどの枝物、葉物がおすすめ
ドライフラワーの飾り方・観賞期間
花瓶に挿して楽しむ・壁に逆さまにして引っ掛ける・ハーバリウムにする、アクセサリーにする
などドライフラワーの楽しみ方は様々です。
ドライフラワーをより楽しむために
飾るに最適な場所は?
風通しがよくジメジメしていない場所に飾ります。
乾燥しているドライフラワーは湿気を嫌がります。お花が傷むのを少しでも防いであげてください。
梅雨の時期は湿気が多くどうしても色が悪くなってしまうため乾燥剤を入れたケースに入れて保存しておくと長く保つことができおすすめです。
観賞期間は?
だいたい綺麗な状態を保てるのが2ヶ月〜3ヶ月程度です。
長いものだと1年ほど飾ることができます。しかし時間が経つにつれて花びらや葉が脆く落ちやすくなってきます。
処分する目安としてご参考にしてみてください。
まとめ
今回ドライフラワーのつくり方をご紹介しました。
お花屋さんで購入した切り花をより一層、楽しんでもらえるように
今回の記事がみなさまの参考になったら嬉しいです。
Thank you!!
私にもドライフラワー作れるかな?